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デザイン科
デザイン科

■平面系・グラフィックデザイン専攻
受験において常に高倍率をキープし続けているのが平面系のデザイン科です。
最近の入試では単に技術の巧拙だけではなく、コンセプトの明確さやアイディアの抽出方法、受験生の持つ情報の量を審査の基準として重要視する傾 向が見られます。何も無い状態から作品を創り出すことは難しいことです。絵画・彫刻などのアート、音楽・映画 ・文学といったあらゆるカルチャーに幅広く知識を求め「自分の引き出し」に詰め込んでいきましょう。

進路
○グラフィックデザイナー/広告、商品のパッケージやPOP、ロゴマークなどをデザインする。
○イラストレーター/広告やポスター等のイラストや挿絵を制作する。
○エディトリアルデザイナー/書籍の装幀、雑誌の誌面デザイン、レイアウトをする。
○キャラクターデザイナー/ゲームのキャラクターや各種マスコットキャラクターを制作する。

デザイン科

■立体系・プロダクトデザイン専攻
私たちの身の周りにある様々なモノは、デザイナーの手によって生み出されています。それをデザインするデザイ ナーになるための勉強をするために芸大・美大のデザイン科を目指す訳ですが、デザイン科受験と言っても、大きく立体系・平面系に分類されます。おおまかに分類された立体系のデザイン科群の中でも前ページの平面系デザイン科と同様に、クリエーターとして活動するためのさまざまな専門知識を学ぶことが出来ます。

進路
○インテリアデザイナー/店鋪や住宅、オフィスなどの空間・内装を手掛ける。
○プロダクトデザイナー/車や家電製品などの工業製品のデザインをする。
○ファニチャーデザイナー/家具、調度品のデザインをする。
○インダストリアルデザイナー/大量生産や機械生産を対象にした商品の企画、設計をする。
○ランドスケープデザイナー/建築と街全体を含めた景観計画、都市計画を総合的にデザインする。

■鉛筆デッサン
入試で求められる「平面上に立体物を表現する為の技術」を静物や石膏像を中心に正確なプロポーションのとらえ方、構図、量感、形態感を基礎からしっかりと身に付けていきます。

■平面構成
配色・対比のレクチャーを通し、演習やアイディアの抽出を基礎から学び、私立難関校から短大・専門学校入試まで幅 広く対応します。


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油絵科
油絵科

『絵が描きたい』という気持ちを大切にして「高校の次は美大へ」。 そんな人にはファインアート。油絵科は「描く意志」を審査されます。美術デザインの分野でもめまぐるしく多様化する現在、美大受験においても各大学が学部、科、専攻の垣根を壊そうと努力しています。多くの学生が「将来の就職」への不安からファインアート系の専攻を控える傾向は続いていて受験者数、受験倍率ともにデザイン科のそれとはくらべようもありません。しかし、 実際にはファインアートを専攻しても様々な業種に求職する事は不可能ではないのです。

油絵科

進路
作家、中学高校教員、学芸員(キュレーター)、デザイナー、 アートディレクターなど。以前は就職に関して問題の多かった ファインアート系の卒業生も昨今の特にデザイン分野におけるハード、ソフト両面の目覚ましい進歩と普及によってデザイン業での求職が多くなっています。ただし、大学在学中に通常の 授業取り以外でのデザイン系授業の受講と実践的なコンピュー タ知識、技術の習得は不可欠です。


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映像科
映像科
昨今、私達は日常生活において『映像メディアに接しない日はほとんどない』と言っても過言で はありません。
日頃目にするTVやビデオ、DVDはもちろんのこと、インターネットや携帯電話からでも手軽に映像が扱えるようになり、日を追うごとに日常生活と映像メディアの関係は密接 なものになってきています。テクノロジーの進歩と共に多様化する映像メディアは今後もますま す表現の場を拡げ、より身近でより刺激的な表現になっていく事でしょう。

実技
デッサンや写真模写、画面を構成する力を培う 基礎的なトレーニングをコンスタントに積み重ね ながら、イメージ構成や構想表現、絵コンテ等の 文章と画面から成り立つ課題制作を通して、総合的な演出力を鍛えます。今後もますます表現の場を拡げ、より身近でより刺激的な表現になっていく事でしょう。

小論文
映像系のほとんどの学科では入試において小論文 が必須になっています。実技試験でも画面描写の 技術だけではなく物語や作文との兼ね合いが重要 です。出題に対する読解力、文章の構成力、そして論述には必要不可欠な説得力。豊かな想像力と シャープな論理性の両方をバランス良く培うため 、実技課題とリンクした論説トレーニングを個別に指導します。

映像科
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建築科
建築科

進路
建築家、パースデザイナー、ランドスケープデザイナーなど。 建築科卒業生の場合、美大においても最も専門性の強い科であるため、そ の殆どが建築士を目指します。ただ、昨今の輸入家具ブーム、インテリア ブーム、建築ブームにより、卒業後家具の設計やインテリアデザイナーへ の軌道修正をする者も増えています。専門的な科である故に美大においては比較的就職に優位な科と言えます。

入試
特筆するべきは実技の重要性とともに「学力」の必要性です。 建築を志望する場合、工科系大学や一般大学の工学部との併願も視野に入 れる学生が少なくありませんが、受験対策期間での学科と実技のバランス が問題になります。実技、学科の両面の実力アップを考え、受験直前の学 科集中期間を設けセンター試験に臨むためにも高校1年生から対策スタートをする事が必要と思われます。


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彫刻科
彫刻科

進路
教員、作家、キュレーター、プロダクトデザイナーなど。 昔から卒業後の就職に関して最も危惧されるのがこの彫刻科。各美大でも定員は少なく、以 前は「男の世界」だった彫刻も最近では女子学生の志願が多く、合格者の内訳を観ても半数 以上が女子になっています。デパートや洋品店で見かける「マネキン」を制作しているのも この美大彫刻科出身者が多い事は広く知られているところ。また近年「食玩」を代表とす る模型の原形を制作する「型師」を志望して彫刻科へ進学する学生も少なくありません。

入試
デッサンを課し、彫塑も合わせて試験するパターンが多く、大学によってはデ ッサンのみでの入試が可能なため対策が絞り込み易いのが特徴。ただし定員が少ない事と他 科とは違う「量感の追求」を求めたデッサンは習得にかなりの時間を要します。一般的に絵 が上手い、事の判断基準は「そっくりに描けている」ことだが、彫刻科のそれは「上手さ」 ではなく「重量感」「大きさ感」に代表される「塊感」の表現に集約されます。受験生の多くが当初「似てるか否か」で作品の良し悪しを判断しますが、彫刻科を受験する場合、大学 が求めているこれらの傾向をしっかりと把握、理解し「強い」作品を作らねばなりません。


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日本画科
日本画科

進路
教員、作家、キュレーター、デザイナーなど。 就卒業後の進路については油絵科や国公立大学のそれと同様です。専門性の高い分野であればあっただけ、その後の方向転換や履修した内容と異なる求職をする場合、個々の努力 にかかる負担は大きくなります。特殊ですが画力を活かし「染色、織物」の分野へ進出するパターンも考えられます。

入試
概ね石膏デッサン、もしくは静物デッサンと静物、人物着彩の出題頻度が高く、現在の美大受験にあっては最も描写力を必要とされる科と言えます。左の2作品は名 古屋芸術大合格者の作品。モチーフの個々の描写が今一歩詰め切れていないことと、テーブル面のフラットな表現が弱いせいで画面内の空間の「水平感」が曖昧で「実在感」に迫れていません。また、着彩でもデッサンでも 極端な空気遠近法を用いて強烈な奥行きを出すことが好まれるのも日本画科受験の特長です。 また、画面構成に対する見識が他科と比べても重要で、描写、見せ方にこだわる点は彫刻科の対極にあると言ってもいいでしょう。


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国公立科
国公立科

入試
殆どの場合、センター試験での得点と、二次試験と しての実技試験による得点の総合点、もしくはセン ター試験の正解率によって二次試験の受験の資格が 問われます。入試対策はセンター対策をメインに考 えねばならない受験年の夏以降を考慮し、高校1、2年からのベーシックな実技の習得が不可欠です。

進路
教員、キュレーター、作家、デザイナー、美術品販 売業など。特に「教員」を目標として国公立大学を 志望する受験生が過半数を占めます。ですが教員採 用が激減している今日、教員だけを目標に大学を選 択するわけにはいかなくなっています。他の美大と 同じように専門課程により専攻が分かれ目指す将来 像も多様化しているのが実状です。


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基礎科
基礎科 その先に続く創造性の確かなベースを築く
「美術系の大学、専門学校に進みたいけど、まだ具体的にどの分野を専攻するか迷ってる。」ひょっとしたら 「何かを表現したいけど、何をどうしていいのか悩んでる。」といった疑問を持っていてなかなか具体的には じめの一歩を踏み出せないでいる人でも「モノを創る仕事」を目指しているのであればとにかく早い時期から はじめてみることです。
基礎科ではあらゆるクリエイションの基本となる「モノを観る力、感じる力、理解す る力」を育成します。そして技術力を伴った「伝える力」を身に付ける事を目標にトレーニングを積み重ねてていきます。「モノを創る事が好き」、「何か絵を描く職業に就きたい」。おそらく全てのクリエイター、デ ザイナーはこのような気持ちからはじめの一歩を踏み出しています。これからその一歩を踏み出す人は、なるべく早い時期から具体的なトレーニングを始めた方が受験の対策としても有利です。

○基礎デッサン
鉛筆を使って目の前の物をそっくりに紙の上に再現するという楽しさ。基礎的なデッサンを通して、モノを創る上での『見る力』を養い、受験期に繋がるしっかりとした土台を築きます。

○平面構成
ポスターやCDジャケット制作等、自分がかっこいいと思う色やカタチを平面の上で構成し、作品にして行きます。

○立体構成
粘土での『自分の手』の彫塑や帽子作り、紙立体等の制作をします。どこから見てもかっこいいカタチを目指して、平面とはひと味違う立体造形の面白さを体感しましょう。


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